車両の安全性を守るのが整備士の仕事。
定期的な点検・整備で、
日々の安全運行を支えています。
多くのお客様の命を預かるバス車両。その安全性を日々、守っているのが整備士です。365日、早朝から深夜まで走る路線バスの車両を、運行時間や日数も踏まえて適切に点検・整備し、万全の状態にして送り出しています。
業務には大きく「点検整備」と「臨時整備」の2種類があります。「点検整備」では、3ヶ月・12ヶ月ごとに実施する法定点検に加え、当社独自の「自主点検」を定期的に実施します。「臨時整備」は、営業運行中に急な不具合や故障などが発生した際に対応するものです。
乗用車と比べると、バスは車両が大きく、点検箇所も多くなります。そのため、車両1台に対して2~3名のチームで点検を行う必要があり、全体のチームワークが重要となります。
また、バスには扉の開閉機能や降車ボタン、案内放送装置など、ほかの乗用車にはない機能が数多くあります。定期的に新型車両も導入されるため、新しい機能や構造に向き合うこともしばしば。このため、バスの整備士には、自ら積極的に知識をアップデートしていく姿勢も不可欠です。
車両点検・整備のスケジュールは原則として1ヶ月ごとにあらかじめ決まっており、整備士はこれに沿って日々の業務にあたります。運転士から不具合について報告があった際は、必要に応じて対応します。
また、夜間や早朝の急な故障に対応するため、営業所には整備士が原則1名、常に待機しています。そのため、宿直勤務や早出勤務をしていただくことがあります。
朝礼、
整備業務
休憩
点検業務
入浴、
業務終了
整備士見習として入社後、バス整備の基礎を身につけていただき、1~2年後に整備士に昇進します。その後、技能の高さや自動車整備士資格の取得状況などを考慮し、社内試験に合格すれば整備士班長に昇進し、作業チームをまとめる役割を担います。さらに、指導力を身につけ、さらなる自動車整備関連の資格を取得すると、業務のスケジュール管理や外部業者などの折衝も担う整備士長、整備工場を統括する工場長へと昇進します。